鋼板製、モノコックボディーの恩恵
前回、『速暖性能 ①』でふれた、焚きつけから安定燃焼までのスピード。
この熱量をいかに早く輻射熱に替えられるかどうかが、薪ストーブのレスポンスを左右する部分です。
ハンターストーブは、鋼板製であり、分厚い鋼鈑をアーク溶接で接合したモノコックボディ(一体構造)となっています。
継ぎ目のないボディーは炉内の燃焼温度を素早くボディー全体に伝播させる為、圧倒的な輻射熱の立ち上がりを実現しています。
一般的な鋳鉄製の薪ストーブでは平板状のパーツをガスケットロープと耐熱ボンドで繋ぎ合せて箱型を形成しています。
更に、炉内壁と外壁に分かれているケースもあるので、熱の伝導速度はゆるやかになります。
鋼板は、鋳鉄に比べて、剛性を確保しやすいので、2重構造をとる必要性がないので単層構造で済みます。
ただし、これが世間で言われる「熱しやすく冷めやすい」というデメリットに通じる部分でもあります。
しかし、ハンターストーブは、イギリスのマルチフューエル(木質燃料の他、石炭等)という使い方に合せて、堅牢性を確保する為、鋼板ストーブとしては非常に厚みのある鋼板を使用しています。
蓄熱を左右するストーブ本体重量も鋳鉄ストーブに迫るものがあります。
これにより、蓄熱性という鋼板製(軽量ストーブ)のデメリットが大きく緩和されています。
更に、上記のデメリットを払拭する、もう一つのポイントは、燃焼テクノロジーです。
ハンターストーブは鋼板溶接による、一体構造の為、炉内の気密が高く保たれているので、吸気を絞り、低燃費運転が出来るので、長時間にわたり輻射熱を出し続ける事が可能です。
特に、燃焼灰を溜めて焚くハンターストーブは、熾火の持続時間が長い為、上記の特性は顕著に表れます。
皆様から要望の多い「一晩焚き」も十分にこなせる燃費性能を確保しています。
吸気を絞った際のオーロラ燃焼 |
素早い立ち上がりから、長時間燃焼を可能にさせるパフォーマンスは、鋼板製であり、ハンターストーブ独自の燃焼技術の上に成り立っています。
ハンターストーブは、全てに理由があり、実用性を突き詰めた薪ストーブです。
是非、お近くのハンターストーブ販売店でご体感下さい。
長々とした駄文にお付き合い下さりありがとうございます。
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