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defra Approved


ヨーロッパの燃焼法制度

トリントンという田舎町
ヨーロッパには薪ストーブに関する法制度が、あります。
薪ストーブにおける燃焼効率等のクリーン性能に関する規制です。

ファイヤープレイスの高い普及率に対して、必然的に法規制が設けられたようです。

その代表的な規格は・・・

EN13240・・・ヨーロッパ共通規格となっています。
 燃焼効率 50%以上
 CO排出量 1%以下

ただし、このEN13240は生産国により規制値の違いがあるようです。

イギリスでは、【BS EN13240】と、頭にBS(ブリティッシュスタンダード)という文字が入ります。
住宅が密集して煙突だらけ・・・

基準のEN13240よりも規制値が高く設定されています。
BS EN13240・・・イギリスの基準値
 燃焼効率 72%以上
 CO排出量 1%以下

繰り返しになりますが、ヨーロッパ各国で基準にバラつきがあるそうです。

ここの数値をクリアする事で、販売製品として認められCEマークを取得できるようです。


ちなみにCOとは一酸化炭素の元素記号です。 酸素吸気量が少ない炭化燃焼の際に発生する有毒の気体です。
一酸化炭素中毒って有名ですもんね!?(^_^)/

酸素の供給量が多い場合は、一酸化炭素も燃焼するので、二酸化炭素に変わります。
そこで、試験では酸素の吸気量に制限が設けられて計測されるようです。

なので、大型の炉内で、大量の薪を燃やして燃焼温度を上げて、大量吸気をすれば、燃焼効率は上がり、CO排出量は抑制できるのですが、ヨーロッパでは小型の薪ストーブへ販売主力が移っており、少ない燃料でも、炉内を高温に保つ事で燃焼効率を上げ、CO排出量を下げるという技術開発に余念がない状態だそうです。

ハンター社では、次世代の基準値はクリアしており、その先を見据えた開発を行っているそうです。



独自基準は更に!


イギリスでは更に厳しい独自基準を設けています。

defra approved 【デフラ 認証】というものです!!

defra ・・・ Department for Environment,Food and Rural Affairs
    (英国環境・食料・農村地域省) の略


これは、排煙規制を受ける地域(スモークコントロールエリア)、いわゆる住宅密集地に限定される規制です。

イギリスは過去に大きな大気汚染事故を起こした経緯があります。

その後、規制は布かれ大都市や住宅密集地において薪ストーブの使用が禁止された時期もありましたが、法制度が整い、薪ストーブメーカーもそれに対応する事により、条件付きの使用が認められるようになりました。

その条件がデフラ認証なのです。

薪ストーブや燃料に対し、defraが認証を行ったものであれば、スモークコントロールエリア内での使用を認めるというものです。

これに反して、認証のない製品を使用すると高額の罰金が科せられる程の徹底ぶりです。


測定方法


粉塵フィルター 実物
デフラ認証を取得する薪ストーブは、クリーン性能における一つの証となります。!(^^)!

その詳細はというと、EN13240の基準を満たしつつ、
微粒子の排出量にも規制をかけているという点です。
defraでは、微粒子の排出量は、ストーブの出力別に設定されています。
  5g/h + 0.1g per 0.3Kw

一言でいうと、どれだけ綺麗な排気かという事を調べています!

ビジュアル的に説明をすると('ω')

右の写真では、defra認証の試験で実際に使われる、測定用フィルターが3枚載っていますが、右から順をおって綺麗な排気に近づいていきます。

一番右側の状態では、煙突から煙が出ている状態ですが、クリアするには一番左の、汚れが目視できない状態にしなければならないそうです。


これが難しい理由として、測定方法にあります。

最初の薪を投入して、熾火になったところで、出力にあわせた規定量の薪を再投入します。

そこから測定開始です。

エアーコントロールは全閉に設定して燃え尽きるまでが計測時間になります。(なので表示は/h)

燃え尽きる方向へ向かう際は、炉内温度が下がります。
その際に、バッフルプレート(抑制板)で排気を抑制すれば、未燃物質を炉内に留め再燃焼を促す事ができますが、抑制しすぎると吸気力が削がれてしまうので、燃焼の為の酸素が不足します。
これではCO排出量が増えてしまいます。
かと言って、排気をストレートにしすぎると、未燃物質(PM等の粉塵)の排出量が増えるというジレンマが有り、ちょうど良い塩梅が難しいのだそうです。

全てはミリ単位での設計によるトライ&エラーになるそうです。

実際の試験を想定した、測定施設を準備して開発するなど、開発費用も多額になりますので、英国国内の薪ストーブメーカーでも1機種も取得していないところもある程だそうです。

冒頭で触れた、クリーン性能の証となるだけあり、日本国内の他社さんの製品ではmorso(モルソー)SCAN(スキャン)【デンマーク製】などでもdefraの取得を表示しています。( ^ω^ )

日本でリリースしているハンターストーブのモデルではSKAGEN‐スカゲンASPECT-アスペクトがデフラ認証を取得しています。

ハンター社には、いまだ日本で紹介していない、認証取得モデルがたくさんあります。

弊社では今後もクリーン性能の高い、デフラ認証取得モデルを順次ご紹介していく予定ですので、応援宜しくお願い申し上げま~す!!(^_^)/

長文、お付き合いいただきありがとうございます。m(__)m



コメント

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